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年寄りの時間の過ごし方

いよいよ、梅雨がやって来ました。空梅雨かと思っていたけど、やっぱりやって来ました。雨が降らず、暑い毎日が続いていると雨が恋しかったけれど、降り始めてみると、天邪鬼なもので、うっとうしさに嫌気が差してます。小雨になったときに、ライくんをなだめすかして、散歩に連れて出ています。すっかり外派になって、うちの中ではしないんです。トイレシートは、ビリビリに破って遊んでいます。

先週の土曜日、日傘作り教室に行きました。二度の授業で日傘を完成させるという予定だったので、出来上がらなければ大変だと思い、テキストも作り、見本の日傘を持って出かけました。

皆さん、熱心に作っていらっしゃいます。ほら、皆さん、和服なんですよ。
教室1

教室5

教室7

なんとか作り上げることが出来ました。朝は小雨が降っていて、出来上がった日傘を包んで持って帰らなければいけなくなるだろうと思っていたのに、授業の終わる頃には、晴れ上がっていて、皆さん、早速差して帰られましたよ。
教室2

教室3

教室4

教室6

どれも素敵でしょう?鳥取や松江、福山など、遠くからいらっしゃって、熱心に作られました。私からのご褒美に、手元につけるタッセルを差し上げました。初めて、日傘作り教室という体験をしましたが、なかなか楽しいものでした。

私のネットショップは6年目に入りました。定年を迎えた後に、手持ち無沙汰に毎日を過ごすのは嫌だなと思い、日傘作りを始めました。当初は、まさか、ネットショップをするようになるとは思ってもいなかったんです。ボクも眠っている、ホノルルの本願寺のバザーに出品して、売り上げを寄付するのはどうだろうと、軽い気持ちで、反物で作り始めました。なんせ、日系人ばかりだし、それもお年寄りだし、暑いところだし、バザーに出せば売れるんじゃあないかなと思って。そしたら、反物から日傘に作ったときのギャップの楽しさに目覚め、止められなくなりました。ショップは今年で止めよう、今年でおしまいにしよう、と思いつつ、5年半が過ぎました。ショップでは、全く儲かりません(爆)。反物はオークションでゲットすることが多いです。先日ショップの新作にアップした大島紬は50万円のものでしたが、とても安く手に入りました。それで、日傘に仕立てました。

日傘作りは、はっきり言って、暇つぶしです。(シーズン中は、在庫が無くなるものの製作に追われるので、暇つぶしとは言えないんだけど)それでも、自分でも素敵だなって思えるくらいのものが出来ると、嬉しくなります。年寄りの、こんな時間の過ごし方もあって良いんじゃあないかなって思ってます。
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絣の里へ

昨日、福岡の八女郡広川町で行われた「絣祭り」に出かけました。

いつも日傘の素材用にいただいている「野村雅範絣工場」さんも出展されるとのことで、今年は是非行ってみたいと楽しみにしていたんです。来シーズン用に注文もしたいと思っていましたし。

久留米には初めて行きました。九州新幹線ができて、ほんとに便利になりましたね。広島から久留米まで1時間半ですよ。久留米の駅です。
久留米駅

駅前からバスに乗って、30分ほどで会場最寄のバス停に着きます。そこで、用意されている送迎バスに乗り、数分で会場に到着。「広川町産業展示会館」です。思っていたより、はるかに大きな会場で、それにものすごい入場者です。圧倒されました。
会場1

会場2

外には、ステージが設えられていて、ファッションショーなどが行われるようです。客席用のテントの下には椅子が沢山置かれており、すでにお客さんでいっぱいです。回りには、特産の竹細工や食べ物のお店がずらり。

会館に入ってみると、1階では、名産の八女茶や茶飴、梨などのほかに、お祭りの入場者用にお弁当なども売られています。お目当ての絣は2階の会場です。織元さんが10数軒出展しておられ、ものすごい人出です。広島は出かける前まで雨だったのに、福岡は晴れで、暑い。その上、人いきれで、ものすごい状態。それをものともせず、押し合いへし合いの人の山です。
会場3

目的の「野村雅範絣工場」さんは、その中でも一際の人出です。女性客が圧倒的に多いのですが、その8割くらいの人が久留米絣で作った洋服を着ていらっしゃって、それもびっくり。野村さんの奥様には、はじめてお会いしたのですが、あまりの若さとあまりの美しさに、またびっくり。前日、テレビでのお祭りのコマーシャルに出演なさったというのが納得の、おきれいな方です。お客さんが多くて、お話もできないので、少し人出が途切れるお昼過ぎにお話をということにして、それまでは、他のお店を見ることにしました。有名な手織り作家さんのお店では、1反が20数万円の反物ばかりで、うっとり目の保養です。ときどき、お茶を飲んで休憩したりして、またお店を覗くことを繰り返し、結局5時間近く遊びました。
茶

8反ばかり買って、4反の注文をして帰ってきました。買った絣の一部(!)です。
絣

ほんとに楽しかった!また来年も行きたいと思いましたよ。

このところ、お天気が不順ですね。台風の影響でしょうか。明日は、岡山で審査会。お天気が良ければ良いですね。出場される皆さん、頑張ってください。

蒸し暑い日の私のおやつ。よもぎ白玉を作ってみました。おいしそうでしょ?
白玉

二度目の新作撮影会

ショップを開店して、4シーズンめに突入しているのですが、展示会をしたこともあり、今年の新作に沢山のソールドアウトが出てしまいました。まだ5月なのに、それでは少しまずいだろうと、新作を加えることにしました。土曜日にぬーなーさんに来ていただき、ゆたかさんに手伝っていただくことにして、写真撮影をしました。

例によって、お昼を食べてからということで、今回もがっつり系のランチを用意しました。メインは、Hungry Monsters Kitchen の Kayさんが先日教えてくださって、地球規模で流行している「チキンオレンジマーマレード」。マーマレードやオレンジジュース、バルサミコ酢などをふりかけて、オーブンで1時間焼くというお手軽料理の割りには、プロっぽい仕上がりになっているでしょう?何よりも、チキンが焼けている間、他の料理ができるというメリットが嬉しいお料理です。マーマレードの甘さとスパイスのしょっぱさが絶妙な味わいですよ。
鶏肉

パスタは、落合シェフの料理本を見て作ったボンゴレ。アサリの間にパスタがあるっていう感じ。いろいろなテクニックが、分かり易く書いてある本で、今まで作ったボンゴレの中で最高傑作となりました。
ボンゴレ

これも、その本の中から選んだ、グリーンピースと烏賊の炒め煮。これもなかなかもんでした。
烏賊

他には、グリーンサラダとガーリックトーストがあったのですが、写真は無し。

そして、デザート。ぬーなーさんのリクエストにより作った、はちみつのパフェ。ラスクをメープルシロップに浸したもの、はちみつのムース、バニラアイスを重ねて、トップにはカラメルソースをたらーり。ムースははちみつの味がして、とってもおいしかった。
パフェ

おなかがいっぱいになって、すぐには撮影できず、1時間ほどおしゃべりしてからおもむろに撮影しました。今日は、ぬーなーさんが新作アップをしてくれています。よろしかったら、ごらんください。

展示会

いよいよ、今日から展示会が始まりました。日曜日(24日)の夕方、搬入し、会場の設営を終えたのが7時半。帰宅してからブログの更新をするつもりでしたが、へとへとに疲れてしまっていたし、何より、撮った写真が、夕方遅かったものだからいまいちで、これは昼間に撮った写真を使って更新しようと、思い返したのです。

さて、展示会です。会場の雰囲気だけでもと思い、写真を混ぜて説明しますね。ご覧ください。

会場のギャラリーは、広島の中心地八丁堀の交差点から北へ、市電で二駅めという好立地にあります。電停で降りると、プラタナスの木々の向こうに、前面がガラス張りの素敵な建物が目に飛び込んで来ますよ。
エントランス

アプローチには池を配した、瀟洒な佇まいです。ガラスの向こうに置いた看板は、友人のみっちゃんが作って、名古屋から送ってくれました。すごく目を引くでしょう?
池

エントランスには、イーゼルに、お地蔵さんに描いていただいたウェルカムボードを飾りました。傍に、自分用に作った日傘を置くつもりでしたが、今日一番にそれが売れてしまったのです。
ウェルカムボード

前面のガラスの向こうには、畳ボックスを5台置き、お揃いの布で巾着を作った竹かごバッグと一緒に、久留米絣の傘を5本飾りました。
ガラス面

正面は、二階までの真っ白な壁面ですが、そちらには、ショップの小さな看板と手織り作家ものの久留米絣の傘5本を飾りました。
壁面

右手には、傘吊りに、10本の久留米絣のものを吊っています。この傘吊りは、教え子の浩ちゃんが作ってくれたものです。釘を1本も使わないで、楔を噛ませ、折りたたみ式になっています。浩ちゃんは、搬入と会場設営もやってくれました。
傘つり

左手の壁面の前には、畳ボックスを9台、その上に、紬の傘を13本、置きました。
傘つり2

上段に開いて置いたものは、結城紬、コーヒー染め紬、ぜんまい紬など、少し高価だけど、思い入れの深いものばかりです。お地蔵さんに柄を手描きしていただいたものもあります。下段には、閉じて置きました。
上段

2階への階段では、私の製作手順を写真でお見せしています。手順を追って階段を昇ると、そこには、作った日傘。そして、作り方をお教えするので、作ってみては?といらぬお節介もしています。2階は展示には使わずに、予備の日傘などを置いておくスペースに確保しました。
階段

階段2

ほら、天井にも2本、大島紬と結城紬のものを下げています。
天井

ホールの中央には、縁台を置き、休憩していただくためのスペースとしています。上に置いた座布団も私のお手製。お茶も用意しましたし、クッキーも焼いておきました。日傘の展示会だか、茶話会だか、分かりませんね。
紬

受付台のところの飾り棚には、お土産のポストカードを5種類置いてます。竹かごバッグを作ったものと、日傘とを一緒に写真に撮り、それでぬーなーさんが作ってくれました。どれも可愛いものばかりです。それに、久留米絣で作ったコースターもお土産用に置いています。
ポストカード

コースター

少しは、会場の様子が見てとっていただけましたでしょうか?毎日、高校時代や大学時代の友人が手伝いに来てくれます。ゆたかさんは、このためにわざわざワンピースを新調してくれたそうで、土曜日に手伝ってくれることになっています。ぬーなーさんにはお世話になりました。700枚のDM、300枚のポストカード、商品カード、それにフォトフレームまで準備してくれました。商品カードとフォトフレームです。
商品カード

フォトフレーム

教え子の浩ちゃんにも感謝です。搬出のときも手伝ってくれることになってます。みっちゃん、ありがとう。お地蔵さん、ありがとう。皆さんに支えられて、私の初めての展示会がスタートしました。






雑誌に掲載されました!!!

4月末だったと思うのですが、ある雑誌の編集の方からお電話をいただきました。日傘を掲載したいとおっしゃったのです。そういうオファーはしょっちゅうあって、しかもそういうのに限って掲載料が高額なので、その度お断りしていましたが、その方は、掲載料は不要だとおっしゃるのです。そこで、ワタシは豹変し、「じゃあ、お願いします」と、喜び勇んで東京に日傘を送り、撮影していただきました。

そして、昨日発売の今月号に掲載されたのです。「nid」という雑誌です。不勉強で、今まで全く知りませんでした。今回のことがあって、初めて手にとって拝見したのですが、「ニッポン・いいとこ・取り」の頭文字を取ったタイトルだとのことで、手作りの和雑貨が沢山載っているし、和の暮らしの提案もされていて、ステキな季刊誌です。
ニド

オメカシNEWSという、編集部がおすすめのおしゃれアイテムを特集するコラムの中で紹介されている6本の日傘の中の2本です。紬のものと絣のものが1本ずつ、掲載されています。決して高価なものではなく、むしろお安いもので、でも、手作りの良さが伝わりそうな、そしてフォトジェニックなものが選ばれました。本当に小さな扱いですが、十分です。ワタシのささやかな日傘作りに目を向けてくださる方がいらしたことを、とっても嬉しく思います。
六本

二本
右が山形紬で作ったもの。「鉄線花」という銘をつけました。左は久留米絣の「残菊・赤」です。

ワタシの日傘作りは、とんでもないことがきっかけでした。以前、ハワイに住むことを目標にしていた(後に挫折しました)と言いましたが、そのときのために、ホノルルの本願寺に納骨堂を購入しました。納骨のスペースは、小さなキャビネのような形になっていて、母の遺骨を分骨していただき、それを小さな骨壷に収めたものと、両親、妹とのたった1枚残っているセピア色の写真、蓮の造花、落雁のお供え菓子を置くと、もうスペースは残っていないくらいです。でも今年は、一昨年亡くなった犬若丸の遺骨を納めるためにホノルルに行こうと思っています。

本願寺からは毎月、News Letterが届くのですが、それには、春ともなるとバザーの、6月ともなると盆踊りの案内が載っています。バザー用にクッキーを焼いてくださいとか、盆踊りの折に巻き寿司を作ってくださいとか、書かれていますが、日本に居るワタシには何も協力できません。そこで、日傘を作って販売したらどうだろうかと思いついたという訳です。暑いし、本願寺には日系人ばかりが集まるし、しかもお年寄りだし、懐かしい日本の材料で作ったら売れるかもしれないぞ、とまさに捕らぬ狸です。

まず、手始めに、素人でも作れるものだろうかと、試作してみることにしました。マニュアルを見ながら、30本ばかり作り、友達にプレゼントしました。試作品をプレゼントされた友達も良い迷惑だったことでしょう。それから、本願寺のバザー用に、絣や紬のものを作りました。昨年の春のバザーにはホノルルまで持参するつもりでしたが、ボクちゃんがまだ慣れてくれていなくて、ぬーなーさんに任せて行くことが出来ず、日傘は本願寺に送りました。

その日傘作りをとても楽しいものだと思い始めたのです。二次元と三次元の違いとでも言うのでしょうか、反物では思いもよらなかった柄の出方に、「おお、そうきたか」と独り言を言いながら、見ほれる事も度々です。実に面白いのです。この年になって、こんなに楽しいことに出会えたことを、天の配剤かもしれないと時折思うくらいです。

そして一年前、ぬーなーさんがネットショップを作ってくれました。PCに疎いおばあちゃんは、こういう販売形態に驚いたり、感心したりの連続です。皆さんに支えられ、「虹の樹」は二年目を迎えました。そして、今回、こうして雑誌に掲載されたんです。日傘を作ってきて良かったと思っています。ショップやブログを通して、皆さんとお知り合いになれたことにも感謝です。これからもよろしくお願いします。

追:
「虹の樹」はブログタイトルの「レインボーシャワーツリー」のことです。ホノルルの街路に植わっている大きな木ですが、房状のピンクや朱のグラデーションの花をつけます。ひとつの房は30センチから50センチくらいもあります。今度ホノルルに行ったら、必ず写真を撮って来ますね。

それでも、今見たいと思われる方は、hiroroさんのブログのホノルル生活というカテゴリの中のカピオラニパークの記事をごらんになってください。白、ピンク、黄色と色々なシャワーツリーの写真が載っています。真ん中のがレインボーシャワーツリーです。

ライアンママ
日傘作りとシェルティーのライアンとボクちゃんをこよなく愛しています。
手作り日傘 虹の樹
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ライアンの紹介
ライアンです♪

名  前:ライアン
誕生日:2007/2/27
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